現在人気急・急急上昇中の「ピラティス」
スタジオに行くと圧倒的に女性が多く、インストラクターも女性の方が多いイメージがありますよね。
では、そのような環境下で、男性のピラティスのインストラクターは活躍できるのでしょうか?
この記事では、男性がピラティスインストラクターを目指す時のポイントや働き方などをご紹介していきたいと思います。
実際にピラティスインストラクターの資格取得後に活躍している現役インストラクターのお話しもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ピラティスの創始者も男性
ピラティスを創設したジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏も男性です。
自身が小さいころから病気が多く、その病気を克服した経験から、様々な運動療法に興味を持ち、独自で研究していました。
その中で、1914年に第一次世界大戦が勃発すると、負傷兵が寝たきりでも身体を強化し、全身の機能を改善するエクササイズできるように「ピラティス」創設しました。
このように、元々は負傷兵のリハビリ・体の強化を目的に作られたピラティス。
現在は、ピラティスをしている=女性というイメージが強いかと思いますが、特に女性向きに開発されたものではなく、兵士の為に作られた「ピラティス」の対象は男性がほとんどだったのではないでしょうか。
そのため、性別にこだわらずに実践できるものがピラティスです。
男性がピラティスを行うことのメリット
男性は女性に比べ筋肉が硬く、どうしても関節の可動域が制限されることが多くあります。
その他、腰痛や肩こりの改善、集中力アップなど健康面で多くのメリットが期待できるでしょう。
ピラティスを行い、意識的に深層部を動かしていくことにより、硬い筋肉や関節をほぐしたり動かしていくことで動ける身体、しなやかで怪我をしにくい筋肉・身体を作る事が出来ます。
怪我やリハビリ・体の不調の改善、使い過ぎた筋肉や関節のケア、身体の歪みを正しいものへ整えるなど、近年ではアスリートもピラティスを取り入れるほど!
しっかり身体を動かしている男性から運動不足の男性まで、身体の改善・痛みの改善・ストレス解消・健康な身体作り等、多くメリットを感じる事が出来るのがピラティスです。男性特有の筋肉の硬さ・可動域の狭さをしっかり改善し、怪我をしにくく、年齢を重ねても動ける健康な方だ作の為に男性にもピラティスは多くの効果をもたらしてくれるでしょう。
男性ピラティスインストラクターの需要はあるのか
ここ数年、ピラティスの人気は急上昇中です。
女性人気が高いと思われる方も多いと思いますが、実は男性もピラティスエクササイズを生活に取り入れているという方が増加傾向にあります。
その背景には、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手やゴルフのタイガー・ウッズ選手、スキージャンプのオリンピック金メダリスト小林陵侑選手など、世界のアスリートがトレーニングにピラティス取り込んでいることから、ピラティスが美容を目的としたものではなく、怪我の予防や身体のメンテナンス等に活用できるエクササイズという認知度が男性にも広がってきました。
しかし、男性と女性では、体格、筋肉量、柔軟性、そして骨盤周り等が違うことから、それぞれの性別に合わせた指導が必要になることもあります。
ピラティスは、大きな筋肉を動かすだけでなく、体をコントロールして動くため、体の感覚をイメージしやすい指導が重要になります。
その為、同じ男性のインストラクターから学びたいという方も増えております。
身体の違いがある分、その特有の身体を理解している同性のインストラクターを好む傾向があります。
インストラクターも女性インストラクターが多い分、少数派のメリットをいかして、男性専用のクラスを開催する。他のスポーツをする為(ゴルフやラン、筋トレ)や体のメンテナンスにピラティスを指導する。
等、男性インストラクターの指導の場所は幅は今度も広がると予想されています。
男性ピラティスインストラクターの働き方
男性のピラティスインストラクターはどんな活躍をしているのか?
インストラクターとして働くために、性別によって制限はありません。
ただし、女性専用のスタジオもありますし、まだまだ女性インストラクターの数が多いのが現状です。
では実際に、男性のピラティスインストラクターはどんな環境で活躍しているのかを見てみましょう。
スポーツジム・フィットネスクラブでフリーランスとして活躍する
多くのインストラクターはフリーランス(業務委託契約)として働いており、1店舗の限らず複数の店舗で働いている方がほとんどです。
※ホットヨガスタジオやピラティスマシーンスタジオで正社員として入社して、会社で資格を取り社員として働いている方もいらっしゃいます。
特にスポーツジム・フィットネスクラブは男性の会員様も多く、トレーニングの1つとしてピラティスを取り入れているスタジオも増えています。
またフリーランスの場合、自由度は高く、ピラティス×ゴルフなど男性に人気の出そうなクラスをやってみるのも人気になる秘訣かも⁉
しかし、人気や集客率がそのまま収入に直結するのがフリーランス!
収入面で不安定な部分もあることを理解しておきましょう。
パーソナルトレーナーとしてトレーニングにピラティスを取り入れる
近年、ヨガやピラティススタジオ同様、パーソナルトレーニングも男女問わず大変人気です。
インストラクターとしてではなく、トレーナーとして働いている男性インストラクターが、ピラティスを取り入れることで、女性客も増加している傾向にあるのが、今のパーソナルトレーニングジム!
筋トレ×ピラティスはとても相性がよく
筋トレで大きな筋肉を鍛える(アウターを鍛える)、ピラティスでインナーマッスルを鍛えるというように、併用していくことで多様なお客様のニーズにこ応えるとができます。
男性のお客様はもちろん、女性顧客の満足度を高めるために、パーソナルトレーナーとして働きながら、ピラティスの資格を取りにいらっしゃる方も多くいます。
ピラティススタジオを開業
ピラティススタジオは、少ないスペースで運営でき、高価な機材が無くても開業できるため、近年ご自宅を改装して・テナントを借りて・その都度レンタルスペースを借りて開業する方が増えています。
ピラティス人口が増加傾向の中で、開業資金は多くかからないため、開業も比較的簡単ですが、継続することが重要です。
その為には、どこで開業するのか?資金の調達、集客方法、予約システムや決済システムの選定など、開業前にしっかりと計画を立てることが大切です。
男性ピラティスインストラクターとして、ピラティスと組み合わせをして開業する方も多いので、参考にしてみるのもいいかもしれません。
ピラティスインストラクターになるための資格
ピラティスのインストラクターとして働くには、国家資格などの特別な資格は必要ありません。
しかし、仕事を探す際や、お客様を集客する際に不利になる事も多く、しっかり資格を取得することで、ご自身も自信をもって指導をすることが出来ます。
ピラティスの資格は大きく分けると、マットのみを使用して行う「マットピラティス」と、専用の機械を使用する「マシンピラティス」という2種類に分類されます。
近年は「リフォーマー」と呼ばれるマシーンピラティスは大変人気ですが、多くのスタジオやフィットネスクラブでよく行われているのは「マットピラティス」です。
また、マシーンピラティスの資格を取得する際には、必ずマットピラティスの資格を取得する必要があります。
その為、初めてピラティスを学び、資格を取得するのであれば、取得期間や費用を抑えられるマットピラティスをお勧めします。
「ピラティス資格」と検索すると、沢山の資格があり、どの資格がいいのか?、値段は?など沢山の疑問点があると思います。
そこで、代表的ないくつかの資格を紹介をします。
【BASIピラティス】
BASIピラティスは、1989年にRael Isacowitzによって設立され、全米および40カ国以上で活動しています。
35年以上の実績を持つBASIピラティスは、ピラティス法のオリジナルスタイルに科学的知識やスポーツ、ダンス、ヨガの経験などを組み合わせた独自の手法を提供し、専用のプログラムを受講した後テストを受け、合格するとBASIピラティスの資格を取得できます。
資格はマットピラティスとマシンピラティスで分かれており、マシンピラティスはマットピラティスの資格取得後に試験を受けられます。
【FTP JAPAN】
FTP JAPANは、長年「マットピラティス」に特化してきた団体です。
2023年よりマシーンピラティスの講座もスタートし、マタニティピラティスやシニアピラティスなど、多彩なコースを運営しております。
未経験者でも最短36時間で資格取得が目指せるうえ、受講費用が比較的安い点も特徴の一つです。
また、長年マットピラティスに特化していたため、ピラティスインストラクターとして、はじめの一歩として受講しやすい団体になります。
【Stott Pilates】
Stott Pilatesは、1998年にカナダで設立された団体で、世界100カ国以上に50,000人を超える生徒がいます。
ピラティスの考案者ジョセフ・ピラティスの思考に基づいた理論により、解剖学や整体力学の要素も含めたピラティスのノウハウを習得できます。
リハビリテーションのためのピラティスコースを受講できるのも、Stott Pilatesの特徴です。
【Peak Pilates】
Mad Dogg Athletics社がコロラド州で発足したピラティス教育団体。
アメリカの数多い団体の中でも中心的な存在で、一般愛好者やトップアスリート、セレブリティといった幅広い人々が顧客として愛好している流派です。
実際にピラティスインストラクターの資格を取得した男性の現在の活躍
今回はFTP JAPANのマットピラティスの資格を2016年取得後、「O脚専⾨」の整体院を関⻄で経営しながら、その施術⽅法を全国で指導している⼤江先⽣に資格取得後から現在の活動について教えて頂きました。
大江こうへい先生
元々、理学療法士として医療機関で働いていましたが『施術と並行して、機能的なトレーニングを行えばもっと患者様の障害の回復も早くなるのでは』との思いで、まずは自らがピラティスを通して身体を変えてみようと思い、インストラクターを志しました。 それまではどうしても患者様の身体を通して理論重視に考えることが多かったのですが、実際に自分の身体で体得していくうちに『これは老若男女どんな人にも絶対に有効』だと考え始め、ピラティスの魅力にハマってしまいました。
現在は起業して、O脚矯正専門の整体院を経営。日本人に多いO脚をメインに取り扱い、施術と並行してピラティスの要素を取り入れた機能訓練も行っています。
施術だけでは問題をクリアできない患者様がたくさんいらっしゃったことから、やはり自分自身の身体を通した運動で変えていくメソッドが必要だと感じていました。 そして、自分自身の身体を変える為にも興味がありました。
FTPベーシックマットピラティスといって、1番基本的なマットを通じてのメソッドを勉強しました。
ピラティスのエクササイズは、O脚の方の身体の使い方の癖や間違えに対して直接的にアプローチできるものばかりです!
そして、ピラティスでのメソッドはO脚だけに限らず、生きている全ての人に役立つものです。
身体の癖や間違った使い方に対しての気付き、改善に向けての根本的な部分に対してアプローチ出来る「ピラティス」は無くてはならないものです。
ピラティスを取り入れることで、もう少し一工夫を交えた身体の使い方が出来るようになります。
そうすることで、もっと楽に動けたり、実は◯◯のパーツを全く使えていなかった、など男性だからこそ気付けるものがホントに数多くありますよ!
今後は海外での施術、そしてピラティスメソッドを組み合わせたものを展開していきたいと思います。
そんな風に展開しようと思えたのも、ピラティスがあったからこそです。
こうへい先生、ありがとうございました。
ピラティスは、他の運動やマッサージ、トレーニング等を組み合わせることもできますので、こうへい先生のように「ピラティススタジオ」という名前ではなく、今までのご自身の経験と組み合わせて開業する方も多くいらっしゃいますので、ぜひ参考にしてみてください。
0脚矯正専門整体院「studio0」
全国稀に見る“O脚専門”の整体院。
1回の施術でも誰でも実感できるというクチコミが広がり、整体院のある神戸にとどまらず、現在は全国で施術をしていらっしゃいます。
またInstagram等でも、O脚の方に向けたエクササイズや・ストレッチ、その他正しい脚の使い方なども配信中!
Instagram:https://www.instagram.com/okyaku_0/
HP:http://www.studiozero.info/
まとめ
今回は、男性の皆さんに向けてピラティスインストラクターとしての働き方や実際に活躍しているインストラクターの紹介してきました。ピラティスの人気と同時にピラティスが心身に及ぼす有効性が広まるにつれて、性別に関わらず、さまざまなニーズを持つお客様が増えてきています。
まずは「ピラティス」のお勉強をしてから、ご自身の経験と上手く組み合わせることで、性別に関わらず、お客様に愛されるインストラクターになる事が出来るのではないでしょうか。
ピラティスへの熱い情熱と、 自分を高めたい、お客様に寄り添うそいたいという気持ちが大切です。